BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

今日という一週間

昨日一瞬だけ公開したけどすぐに非公開へ戻したブログ。そして再度公開し、また非公開にして改めて落ち着いた状況で修正・加筆を加え、三度目の更新。考えを文章として言い換えるのが非常に難しく苦戦してしまったけど、これで終結に。

書くことはほぼ自転車と関係ない。いつか自分がこの一週間と改めて向き合う為に記事を残しておきたかった。自転車の話は出てこないどころか、ほぼ心の整理が追いついていない中で書き始めた雑多な文章であり、肝心な部分をあやふやな表現で書いてるからストレスが溜まる内容かも知れない。人に向けて書くブログとしては最悪な文面だろうけど、この記事だけは人の事を考えている余裕は全く無かったのです。

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少し前に以下のブログを書いた。

結論から言えば、この記事で書いていた最悪の事態が少し前に起こった。それが全て。
この文中にある「TdOに出れるのは嬉しいけど出れる状況になるのは問題 = TdOに出れないのは悲しいけど出れない状況なのは良い事」というこれ以上無い矛盾を抱えていた中で、考えうる最も最悪の事態によってツール・ド・おきなわには問題なく出られる状況となり、余計な矛盾との葛藤は一切必要無くなってしまった。自分の中で今年のツール・ド・沖縄は出られないつもりでいたし、自主的にも今年に限っては出なくて良いと思っていた。それが良くも悪くも出れる状態になった。
その事実が色々とキツい。

この一週間の出来事は自分にとってあまりに大きく、色んな思いで過ごしていた。その事実を知ってからは自転車に乗る気力も出ず、昼間は仕事に没頭して気を紛らわし、夜は一人の時間を恐れ飲みに出かけては大量に酒を飲んだ。そして自転車の上で過ごす時間は余計な考え事をする機会になってしまうのでこの一週間避け続け、合計でも45分くらいしか乗っていないと思う。

普段から飲む機会の多いチームメイトのキクをはじめ、20年来の親友夫婦、それ以外の地元の仲間や普段通う飲み屋の知り合いまで、ひたすら誰かと共に時間を過ごし続けた。ただし、その話題になると自分が取り乱す可能性が高いから、今の状況は誰にも言わず、あくまで普段通りのバカな状態を装いながら。結果的にこの「普通な時間」がすごく大事な時間だったと思う。

自分は大分恵まれていて、32歳にしてこれまでじいちゃん・ばあちゃん、親戚含め周囲で人が死ぬ状況に出会った事が無い。家系全体が普通より長生きで、誰も死に直結した事が無いから。だから人の死に関しては尊かった人生を送っていたはずが、ある日突然、とても身近な死と向き合うはめになった。

人との別れは本来、何かしらの思い出が詰まっているからこそ悲しいという感情が強くなるものだと思う。過去の楽しかった思い出が悲しみを作り、過去の楽しかった思い出が涙を作る。でも今回は一度も会った事が無いままに、思い出どころか会話すらした事の無い状態で死と直面するという最悪の事態になってしまった。思い出が何も無いのに辛いという感情が生まれる。浅はかながら、そんな事もあるのだというのをこの歳にして初めて知った。

感情のコントロールや矛先が色々と難しく丸一週間も自転車に乗らず過ごした日々。今日からまた自転車に乗り始め、改めて一歩ずつ進んでいきたいと思うけど、トレーニングレベルでまともに乗れるのかすら分からない。

何の事か分かっている人以外には内容が伝わり切らない、という全くもってハッキリしない曖昧な内容でブログを書いてしまった事を後悔しつつ、今この瞬間の感情を後々に残しておきたいという面もあり整理が追いつかないまま書き綴ってしまった。人生は色々ある、だから面白い、と普段は気軽に言っているけど、その色々あるうちの一つの出来事に対応出来ない自分がいるという現実があった。

しかしいつまでもこのままでは良く無い。
そう思え始めてきた今がタイミングなんだろう。
きちんと、前に進もう。

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