BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

小山田周回

減量20日目。
今朝の測定で計-4.6kgとなかなか順調。10日目くらいにチートデイ挟みつつ、その他は特に苦もなく減っているので一安心。まあスタートが太り過ぎだっただけでこの段階の減量は簡単。とりあえずあと2kg落とせば最低限の体には戻れるぞ。今年は試したい事もあるのでもう少し落とす予定でいるけども。

昨夜はキク・馬場とチャリ飲みin新宿。明日3人でロング行くのでそのルート確認や準備、なんて内容は全く無く、ひたすらその他の自転車話で盛り上がる。あとは馬場にフラグシップ買わせる運動など。

知識と機材はいっぱしになってきたので後は距離を乗るだけなんだが。その酒の余韻を残しながら今日はキクと2人で小山田へ。

03.20(金)尾根幹+小山田 / 3:17:40 79.4km 1,600KJ 194TSS 835m / キク

遅めの9時集合。冬眠中ローディーが一斉に目覚めたのか自転車乗りグループでコンビニが大盛況。大盛況というか一般のお客さんからしたら非常に邪魔に感じるだろうなというくらいとにかく大量。

本当は今日もロング予定だったんだけど自分の急用にて帰宅時間早まってしまったので近場走るかと小山田へ向かう。

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先週うっかりFTP更新したらしいキクが今日もナチュラルに速い。最近こんなのばっかなので必然的にTSSも高くなっていくという傾向。調子乗ると最後まで持たないので今日も後ろで大人しくしながら淡々と殺されかけるのみ。若葉台の坂で580w。辛。

尾根幹走ってそのまま小山田へ。楽過ぎずキツ過ぎずの絶妙なペースで3周。もれなく今週も途中で抜いたおっさんが後ろに張り付いて長々と居座り続けていた。特に何も言わなかったけどあんなに至近距離で張り付いて何がしたいんだろうか?プライド?競争?

そういうのはぜひレースでやって頂きたいと思うのだけど、先週のヤバイ奴よりかはまだマシかとほっておく。たまに一言声をかけてくれてから後ろに着く人がいるけどそういう人は常に歓迎している。しかし無言はただの迷惑かつリスク高いのでせめて車間空けてくれ。

話は戻って最近ダンシングを多用していているせいか腕の張りを感じる事が多くなった。過去に腕の内側が張るなんて経験無かったからこれが良い兆候なのか悪い兆候なのか、という判断が出来ず悩みの種となっている。

ハンドル荷重が原因なんだろうけどそれが中々改善できない。ついでにふくらはぎも最近は張る事が多いのだが、こちらも踏み方を変えた意識は全く無いので原因分からずなまま。

近場だったのであわよくば明日のロングに体力残したままトレーニング終えたかったけど結局TSS200近くいってしまった。帰宅してサドルを+2.5mm。明日は計2,600mくらい登るルート。夜の爆睡を楽しみにがんばろ。

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家中の整理&断捨離を決行。
自転車部屋からクローゼット、寝室にリビングやキッチン周り、そして風呂やトイレに至るまでの余計な物をこれでもかと捨てた。特に理由はなく、なんとなく始めたら全部やりたくなってしまったというだけ。もともと余計な物は表に出さない主義だったがさらに洗礼された形となって非常に気持ちが良い。

分かっていたが自転車関連の不要物が非常に多い。キャリパー時代に使っていたパーツ、トレーニングジャージ、いつ買ったのか分からないものもあれば使うだろうと思って使っていない未使用品も山程。特に車載関連のものなんかはでかくて捨てるに捨てれないのでどうしよう。ネットで売るのも面倒だし。

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ポジションの追求は実走とローラーどちらでやるべきか

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ポジションの最適化を目指す時、実走とローラーどちらでポジションを突き詰めるべきかという話。先週あたりに実走とZwiftの違いがSNS上で議論されていたけどそれに似た内容になるのかな。今回は議論されていたパワー部分でなくポジションに焦点を。

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実走とローラーでの感覚差

自分の場合、ローラーでは主に以下3つの違いをよく感じている。
1)実走に比べてハンドルが遠く感じる
2)実走に比べてサドル高が高く感じる
3)実走に比べてサドルが前下がりに感じる

感覚的な部分が多いうえにローラーによっても個人差があると思うので一概には言えないが、こういった違いをそのまま反映するならば「ローラーのポジションは間違っているんだろう」と常々思っている。

少し前まではローラー用に別の一台をセットしていたのでそれぞれのポジションで合わせとけば良かったんだけど、今は一台で実走とローラーを掛け持ちしているのでこういった誤差を感じる様になった。

特に梅雨の時期など、ローラー機会が連日続く季節は日々この違和感を感じる事となるのでそのままポジションを変更したくなる事も多い。

自分の様に実走とローラーで一台のバイクを併用していると唐突にポジション沼へはまる事がある。考えてみれば単純な話なんだけど、やはり実走とローラーでの感覚がかなり違うというのが大きな要因なのではないか。

ローラーに合わせてポジションをいじると実走で違和感を感じ、実走に合わせてポジションに手を加えると今度はローラーで違和感を感じる。

結局それぞれが同じポジションでは成り立たないという事を意味していると思っていて、ある日突然始まるポジション沼の現象は案外そういった環境から生まれてくるのかもしれない。なのでいつしか、自分はローラー上の感覚でポジションを変えることは一切しなくなった。

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ダンシングは別の生き物

ポジションだけでなく実走とローラー最大の違いはダンシングにある。ローラーではバイクを横に振れないうえ、バイク自体の角度も変わらない分(Kickr以外)どうしてもハンドル荷重が強くなってしまったり。

もしローラーに合わせてステムの長さや角度を変えたらどうなるか?を痛感したのが去年。実走で感覚の良かった従来のステム長がローラーで短いと感じて+10mmに変更、そのまま翌日のロングに出かけたら肩の張りと腰の痛みがとんでもない事になった。

ローラー上のダンシングでは+10mmの方が間違いなく合っていたのだけど、結局その感覚は実走とまるで別物だったのでそのステムも今やお蔵入りになっている。もし自分がZwift職人に切り替えるなら今度はそのステムの出番だ。

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ターゲットレースはどこにあるか

前置きがやたら長くなってしまったが「ポジションをどの基準で突き詰めるか?」と考えた際、結局はターゲットレースが実走で行われるものである以上はポジションも実走で突き詰めたものでなければ意味が無いと思う様になった。

反対に言えばZwiftレースに特化している人は実走に合わせたポジションにあまり意味はなく、あくまでローラー上でのポジションを突き詰める必要があるんだろうと。

実走とローラー(zwift)で出力の出し方は違うと多くの選手が語っている現在、自分の様に実走でのレースをターゲットとしている人がローラー上でポジションを突き詰めてもあまり効果的ではないと思う。

「出力を出し続ける事」を目的とするローラーに比べ、実走のレースは「出力をいかに抑えるか」の方が重要になってくるので
A)アップライトになるがパワーは出しやすい
B)パワーは若干低くなるがエアロが維持しやすい
という2択があった際にどちらを優先すべきかは自然と明白になってくる。

ローラーでは空力が一切関係ないので(A)の方が良いだろうけど、実際のレースでは(B)の方が適している。ターゲットレースがZwift一本ならもちろん(A)が正解。そう考えると、やはりターゲットレースと同じ環境でポジションを突き詰める方が正解なんだろう。

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正解と根拠はどこにもない

これだけ長文を書いて答えを出せた気になっても、結局のところポジションの探求は難しい。これからもポジションと向き合う長い旅は永遠に続くんだろうし、ローラーが実走のに全く当てはまらないという根拠もない。

ついでに「フィッティングサービスって何で実走を一度も見ないでポジションを出そうとするんだ?」という新たな疑問まで生まれてきてしまった。これ以上は長くなり過ぎる予感しか無いのでこれはまた別の日にしよう。

それにしてもこのブログをまとめるのに計3時間。もはやこの時間をトレーニングに使った方が確実に強くなれたのでは。

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サボりたい日との戦い方

一年に250〜300日。
ホビーレースといえど、レースで勝ちたいと思った瞬間からほとんどの人がこれだけの日数(もしくはそれ以上)を自転車と向き合うことになる。日々1h〜1.5h、週末入れて週10時間。一般的なホビーレーサーがトレーニングに費やす時間はだいたいこれくらいに収まるだろうか。

年間で520時間。もっと細かくすると丸22日。実際に自転車に乗っている日数は一ヶ月にも満たないので家族から理解されない人にとっては「年に22日くらい好きにさせろ」という立派な言い分として使えるかもしれない。

しかしエンデュランス系のスポーツは日々の蓄積が重要になるので、現実はその520時間を細分化して多くの日数に落とし込んでいく必要がある。そこで唐突に訪れるモチベーションが皆無の日。

物理的な理由、例えばトレーニングプランの中での積極的な休養や単純にトレーニングが不可能という日であれば良いのだが、何も理由が無い、いわゆる「めんどくさくてサボりたい日」というのが必ず出てくる。いや、日々自転車に乗りたくてたまならい人はそういうのが無いのかもしれないけど。

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自分の場合はこの理由付けの無いサボり欲求が人より多い。たぶん年間100日はこの犬みたいな精神状態。

もともとエンデュランススポーツが好きでは無い分、トレーニング時間はやたら長いし長時間疲れるしで積極的なモチベーションを全く兼ね備えておらず、究極の願望を言うならば3ヶ月で極限まで仕上げられる永瀬さんの様になりたいと常々思っている。

しかし現実は残酷なので自分はもれなくその体質ではないし、トレーニングをサボった日は「なんでサボった?だから弱いんでしょ?」という悪魔の言葉に攻め続けられて不穏な夜を過ごす事にもなる。ログに余計な空白の日が出来るのもストレス。

でもその反面、レースに出てみたら楽しいし、トレーニングが終わった後の充実感はあるしでなんだかんだ日々続いているというのもある。こんな状態でも乗り始めれば楽しいと思えるのが自転車の不思議な魅力か。

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10分 10w

前置きが長くなってしまったけどこの「10分 10w」が自分の中で色々と解決してくれた。「サボり欲求が出る日をどうやって克服するか」を真剣に考えたのが約一年前。その結果として気楽に始めた方法なのだけどこれが何かと功を奏している。

モチベーションが上がらない日は「10分 10w」。
これに尽きる。

まあ10wというのは極端な表現なんだけど、とにかく頑張らなくて良いから10分は乗ろうというのが最重要。ハードルを限りなく下げる事で自転車に乗るまでの障壁をほぼ0にする。

ここからがまた不思議なもので、10分乗るとその後は普通に乗れてしまうという。「せっかく外に出たし」「体も温まってきたし」など体のいい思考が働いて気付けば50kmくらい乗っていたりして、結局サボり欲求最大の敵は「乗り始めるまでの1分」だけだった事に気付いた。

もっと言えば外に出なくてもローラーに10分乗るだけでも良い。10分経ってもまだ、本当に全くやる気が起きない日はそのまま10分で辞めてしまえば良い。自分の場合、実際に10分で終えたのはこの一年で一度しか無かったけど。あとは急な大雨で引き返したのが一度。

そして一度走り始めるとどんなに低強度で走ろうと思っても抑えられないのがロード乗りの性。「ここの坂だけ頑張ってみよう」とか「この平坦だけ踏んでみよう」とかその繰り返しで結局はいいトレーニングになったりする。

最初は10分 10wで良いと思っていたのに最後は良い感じに疲れて終われる。乗り始めの障壁を下げまくるという単純な方法ながら、この意識で乗り始める様になってからは余計なサボり日が激減して必然的に月間走行距離も伸びた。まさに良い事尽くし。

モチベーション上がらない日は無理せず休養日にする人もいるだろうし、その辺りは人それぞれのやり方なのでなんとも言えないけれど、乗れば乗るだけ強くなると言われる自転車競技で可能な限りサボり日を減らしたいと思っていた自分の様なタイプにはかなりマッチする解決方法だと思う。

なのでトレーニングをサボりたいという欲求と戦い、その戦いに負け込んでいる人はぜひお試しあれ。今日はトレーニングではなくサイクリングにしよう。この意識だけでも乗り出しは格段に楽になるはず。

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