BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

2020年シーズンの課題

沖縄で永瀬さんの年間走行距離を聞いて驚愕した。
とにかく距離を乗り込んでコンディションを上げていくキクと、とにかく短期間高強度で仕上げていく永瀬さん。同じ140kmカテゴリのWエースなのに調整方法はこれでもかと言うくらいに正反対。というか10月はチーム全員が乗り込むので永瀬さんがかなり特殊なのか。ちなみに年間走行距離はキクの10月走った距離+αくらいらしい。マジか。

狙ったレースに最短距離かつドンピシャでコンディション合わせる能力が半端ないというか超効率的。今回もレース翌日の朝には早速自転車片付けて「次乗るのはいつかな〜」なんて言ってたからまた長い冬眠期間に入るんだろう(笑)。ある意味で永瀬さんの調整方法が非常に勉強になった。

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今年の沖縄が応援のみだったせいで自分のオフシーズンの境界線が非常に曖昧なまま。とりあえず来月のレースに1つエントリしたけど、去年・一昨年の様な「今年も一年が終わったな」という感覚は無い。やっぱり沖縄のレースに出なければ締めとして弱い。誰のせいでも無いDNSだったから悔いがあるとかそんなのでは無いのだけど。

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2020年シーズンのトレーニング方針

さて、今年はどうしようかと考える。
レースプランではなく、単純に沖縄へ標準を絞った一年としたい。そうなると必要なのは以下3つ。いや、分かってたけど全部嫌いなので避け続けていた内容か。

①インターバル耐性
有酸素運動が嫌いで疲れるスポーツが嫌いな自分にとって自転車競技になぜここまでハマっているのかは未だに不明だが、インターバル耐性は沖縄のレースに限らず鍛えないといけない。これは永瀬さんの話を聞いての影響が強いかも。チームメイトのクニの様に苦痛なローラーで追い込める能力を持ち合わせていないながら、やはり短時間高強度のトレーニングはローラーに頼るのが一番効率的か。外だと意識フラフラで事故りそうだし。

なのでこれはZwiftのワークアウトで少しでも気を紛らわせながら実行する事にしよう。ワークアウトだと周りに人がいるので一人淡々とやるよりはサボりづらくなるし、自分で作成するメニューよりZwiftの様なしっかりしたメニューの方が効果も高いだろう。何より自分でメニュー作るとあまりの辛さに怠けて「次回はもう少し楽なものにしよう・・・」という悪しき習慣に陥る。

②ロング耐性
100kmとかではなく150〜200kmくらいの本数を増やしたい。というか増やす。沖縄の100kmレースが3時間だとすればその1.5倍にあたる4.5〜5時間くらい走る機会を多くしていかないと話にならないな。今年一年間は100km超える距離の本数を伸ばしたものの、実際のレースが100kmに対して同じ距離を消化するのではなく、バッファーを持たせた距離の走り込みが必要だなと。

同じ動作を長時間行う(自転車に長い時間乗る)事が嫌いという性格上の問題が最大の敵か。①でも書いたが自転車競技になぜここまでハマっているのか、最早ミステリーの領域。

ヒルクライム耐性
登りも嫌いなら下りも嫌い、という事でヒルクライムは無条件で嫌い。たぶんこれは永遠に嫌い。いや、ほんと自転車競技になぜここまで(ry。

しかしこれももっと向き合わねばという事でこちらもメインはZwift頼みにする事に。どちらかと言えば完全な実走派だったけど今年はローラー機会多くなりそうだな。ものは試しと連日で「Alpe du Zwift」登ってみたりしたけどこれは良い。都内だと1,000m登るのにそこまでの移動とかで随分苦労するがZwiftなら開始10分以内で山へ行ける。しかもL'Alpe-d'Huezという世界屈指の超級山岳に。

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映画見ながら淡々と走っていただけだが登らないよりはマシ。という事で今シーズンは定期的にAlpe du Zwiftへ向かおうと思う。まあZwiftだとダウンヒルの練習には一切ならないので実走での機会も同様に重視しなければいけないけど、とにかく昨年までに比べてトータルの獲得標高は飛躍的に伸ばせるだろう。何より足を一切止められないので長い時間踏み続ける練習にもなる。

上記3つが今年のメイン課題。
嫌な内容にも立ち向かう、そんな一年を過ごしたい。
当たり前か。

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母親の還暦祝い

去年に父親の還暦祝いをして今年は母親の還暦祝い。
自分はだいたい15分/杯のペースでビールを飲むが、それとほぼ同じペースで日本酒を飲む父親。母親は下戸だったはずだが50歳過ぎて急に覚醒し始めたし、自分も元々は下戸だったが20歳からのゴールデン街で鍛えられていつしか人並みには飲める様に。仙台で暮らす弟もそれなりに飲むのでただの飲んだくれ家族である。

といっても我が家の場合、家族で飲む機会はほぼ皆無。むしろ去年の父親の還暦祝い以外で一緒に酒を飲んだ事は無い。なので今回が人生二度目。そして還暦祝い以外飲む機会がないのでこのままいくと人生最後の家族4人が揃った食事になるのか。いや、それは避けなければ。仲は良いのだけど未だに両親の電話番号を知らないという不思議な家族。わざわざ聞くのも恥ずかしいので聞かないけども。

家族が集結すると母親も喜ぶので良い機会にはなったかな。次に全員集まるのが両親の葬式とならない様に頑張ろ。

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ツール・ド・おきなわ 2019 応援記

今年も一年の集大成と言われる大会が終わった。
自分自身はレースに出れなかったものの、運良く現地でチームメイトを応援する事が出来たので大満足。普段の自分が出ないレースでは皆んなの写真なんかを撮って過ごしているけど、今回は非常に緊張感を持って過ごしていたので一枚も写真を撮る事が無かった。
その代わりに最高の写真を。

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※Photo by cyclowired - (c) Makoto Ayano

この2枚の写真があれば十分だろう。
高岡さんが最高峰の210kmで通算6度目の優勝。
そして50kmオープンでも遠藤さんが見事に優勝。
細かく調べた訳では無いけど、ツール・ド・おきなわで同一チームが同一年で複数ジャージを獲るというのは結構なレアケースではないかな。特に210kmの優勝が絡むとなると過去にあったのかどうかというくらいの確率。というより「チームメイトがツール・ド・おきなわカテゴリいずれかのチャンピオンジャージを持っている」という事がまずはすごい確率なんだけど。

210km・50km同様に140kmオープンの面々も強力な布陣で優勝を狙っていたがWエースの落車などもありそれは叶わなかった。最高の準備をしてもたった一つのキッカケでその全てが崩れる可能性がある。ツール・ド・おきなわという各カテゴリの日本一を決めるレースタイトルは想像を絶する程に困難な道のりなのだと改めて感じる。

そんな中でも高岡さんが王者奪還。
その喜びをチームで分かち合える事の楽しさ。
応援しか出来なかったがそれを十分に味わえた。

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当日は応援場所まで那覇空港付近から自走で。
早朝に空港付近へたどり着きシーコンやら手荷物を一通り預け、最小限の荷物だけ背負って7:40頃出発。現地までの距離は60kmちょいなので沖縄なら2.5時間あれば着くと思っていたけど58号線が非常に信号多い+毎度捕まる+青になるまでが長いで想定より時間がかかってしまった。

車だと高速乗っている場所なので、幾度となく沖縄に来ていながら下道は初という場所をひた走る。何十個とある信号待ちの度にレース中継を見ていたが全てチャンピオンレースの映像しか拝めなかった。

道中半ばで遠藤さん50kmオープン優勝との吉報。
景色の変わらない退屈な道にいたが急にテンション上がって同じ景色を楽しく走る。人間の感情って単純だな。そんなこんなで残りの30kmを走って現地(ゴール地点)へ。

チーム関係者を探すが誰もいなかったので一人で軽食だけ食べてライブ中継を楽しむ。しかし90%がチャンピオンレースだった。観戦側からすると市民とチャンピオンの映像が別れていれば最高だな。まあこの大会の運営陣ならいつかは実現してくれるだろう。

軽食食べて観戦ポイントとして決めていた羽地へ向かう。基本的にコースの規制がかかり始めていると歩道側しか走る場所がなく、Ave.15km/hくらいしか出ないのでちんたら走るが沿道には結構人がいるもんだ。レース中なんて生きてる感情を失っている区間なので景色をまともに見たの初めてかも。

しかしここで初観戦のミスが。想像より規制かかるのが早くって羽地の頂上まで行けるかが怪しくなって来た。随所にいるスタッフに確認しながら急いでコースを逆走するが頂上まで残り1kmの関門で足切り(通行止め)をくらう。

その場が下りで目一杯スピード出る箇所だったので仕方なく折り返して微妙な上り返しの超マニアックな場所へ陣取り。陣取りと言っても自分とキモい虫しかそこにはいないが。場所が決まってからはひたすらライブ中継を見ながら過ごし、羽地で抜け出した増田選手を筆頭にチャンピオンレースの選手が続々通過。

「なんでこんなとこに人がいるの?何こいつ?バカ?」みたいな目線を浴びせられながらチームメイトが来るのを待つ。程なくしてチャンピオンレースがゴールしたと共に映像が市民210kmメインへと切り替わった。

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※Photo by cyclowired - (c) Makoto Ayano

羽地のトンネル前で5人に絞られていた先頭。そこに高岡さんが写っている。自分の場所を通過するのはあと数分後。ここで一番迷ったのは何という声援を送るのか。頑張れというありきたりな言葉は掛けたくないが、この限界に近い状態で迎える局面で掛けるべき言葉も見つからない。

さて、どうしよう、と迷っている間に高岡さんが羽地最後の区間でアタック。そこに張り付いたのは井上さんと松木さんのみで、森本さんと持留さんがここでドロップ。その瞬間に電波状況悪くなり映像が止まる。えーーーーー!笑

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※Photo by cyclowired - (c) Makoto Ayano

映像を失ったので後はモトバイクの音に耳を澄ませ本人の姿を待つのみ。そろそろかな?とそわそわしながらついに高岡さん先頭で姿を捉える。その瞬間、一気に感情が無心になって声援を送っていた。結局出た言葉は「頑張れ」というありきたりなものだったけど、姿を見て咄嗟に出た言葉がそれだったから間違いでは無かったんだろう。

レースに集中している高岡さんがこちらを見る事は決して無いが、ゴールに向かう苦しい場面でこの声がほんの少しでも後押し出来ればという思いだけで2019年最も大きい声を出した。残りはまたライブ中継見ながら祈るのみ。

高岡さんがゴールする前に木村くんともやっしーさんが通過。表情からしてレースの過酷さが伝わって来る。そして怪我なく無事にここを通過している事に安堵。少ししたタイミングで高岡さんがゴール前のスプリントに。前から捉えられる映像で見ているとどの程度の差があるのかが分かりづらいが井上さんが少し離れていたのは分かった。

純粋なスプリントだと松木さんの方が強いはず。その反面で10kmしか走っていない時と210km走った後の最大出力がほぼ変わらないという高岡さん独特の優位な点。松木さんが高岡さんとほぼ横並びになった。非常に長く感じるこの数秒間。映像だとどちらが勝ったか分からなかったがゴール後に手を上げた高岡さんの姿を見て優勝を確信した。

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※Photo by cyclowired - (c) Makoto Ayano

その瞬間一人で笑みをこぼし映像から目を話す。同時に目の前を単独で通過した選手と目が合う。一人で笑いながらその選手を見ている男と化した自分は「何だこいつヤベー奴だな」と思われただろうが仕方ない。これほど興奮した瞬間は無かった。その後に通過した210kmのチームメイトにこの吉報を伝える。西山さんがそれを聞いて雄叫び上げていた。おきなわでの勝利はそれくらいの勝利という事だ。

その後も残りのチームメイトを応援しながら140kmの通過を待つが先頭集団で通過したのはタカミのみ。そこにいるはずの永瀬さんとキクの姿は無く、程なくして通過した永瀬さんから落車があったことを聞く。

さっきまで持っていた喜びの感情が悔しさに変わった瞬間、このレース最大のエースにして全てをこの日にかけていたキクの姿が。たった一言の言葉を交わし、既にペダルを踏みやめていたその後ろ姿を見送る。普段から二人で過ごす時間が長い分、何も聞かなくとも後ろ姿を見るだけでその感情が痛いほど分かる。

そこからレースの邪魔をしない様に沿道を超低速で走りながら最後に神田さんの姿を確認。出走したチームメイト全ての無事を見届けて皆んなの集まるゴール地点へ。

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夜は毎年恒例の打ち上げ。
高岡さん・遠藤さんの優勝を分かち合いながらチームメイトが集結する貴重な機会を楽しむ時間。遅れて到着したら既に福田さんがベロベロだった。一次会を終えて二次会はこちらも毎年恒例の宿飲み。そしてレース翌日はキクと二人で晩酌。17:40から飲みまくって12時間後の6:00に飲み終えた。数時間寝て沖縄そば食べて東京へ。

一昨年と去年はレースに出る側だったので観戦自体は初だったけど本当に楽しい一日だった。RXに入っていなければチームとして戦っている姿を見る楽しさを知る事は出来なかっただろうし、何よりここまでの興奮を味わう事は出来なかった。もしかしたら「観戦」は今年が最初で最後だったのかもしれない。来年はまた出場選手として頑張るぞ。

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写真は全てこちらの記事から使用させて頂きました。
毎年の事ながら素晴らしい写真の数々です。

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一足早いオフシーズン

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決算終了

10月末で今年の決算が終了した。
今ではRXのチームメイトでもあるキク+他数名と一緒にサラリーマン辞めて独立してから早々と丸8年が終了、そして9年目へ。そんなに期間が経った実感がまるで無い。当時は25歳、事業計画もなく日々(異常な程)自由に過ごしている会社がよく8年も続いてるなと毎年思う。

沖縄へ毎月の様に自転車乗り行って都内でも飲み倒しているだけなので我ながらいつ仕事してるんだろ?と思うが何故かクライアントの会社規模が年々大きくなっていたり。ある意味で成長しているという事だろうからそれは良いんだけど、自分たちがこんななので一般的な「会社設立後の生存期間3年」って本当なのか?と疑問に思ったり。さすがにもう少し長いだろうという気がする。

完全休養

三連休に完全休養日。
チームメイトが全員おきなわに向けて最終調整に入っている中での一足早いオフシーズン風な休養。「オフシーズンっぽい事を」という超曖昧な理由の休みなのでこれと言ってやる事もなく、自転車乗る代わりに近所の雀荘へ行ってフリーを楽しんだのみ。パチスロ屋+雀荘というジャンキーなバイトを掛け持ちしていた学生時代。パチスロは全くやらなくなってしまったけど麻雀は今だに好きなので気分転換でごく稀に打ちに行く。

自転車もそうだけど、好きな時に一人で行って好きな時に帰れる趣味っていいよね。とはいえ本当は仲間内でやれるセットの方が楽しくて良いんだけど、大人になってから昔の仲間が集まるのも中々難しくなったのでもっぱらフリーで打つのみとなってしまった。三日間で計15半荘。
一日目:1-2-1-2
二日目:3-4-4-3
三日目:1-1-2-3-2-2-1(国士無双のおまけ付き)

ツール・ド・おきなわ5日前

そんなくだらない三日間を過ごしながらもツール・ド・おきなわのエントリーリストが気になって日々サイトを訪問。210kmは上位20名くらい毎年同じ顔ぶれ、というかホビーレース界の頂点に君臨する面々の「超異次元クラス」なので良くも悪くもエントリーリストはあまり関係無いという感じ。

なので一番気になるのは140kmオープン。本当は自分が出るはずだった100kmオープンのリストが気になるところだけど、今年はDNSなのでチームが悲願の優勝を目指す140kmクラスの顔ぶれを真っ先に眺めてみたり。率直な感想を言えば今年は特に強烈すぎる。

RXからは若手中心の計6名(永瀬さん・クニ・キク・松尾くん・タカミ・荒井くん)が出走。RX最弱の自分では想像すら出来ないほど過酷なレースを戦うチームメンバーに対して自分は傍観しか出来る事は無いんだけど、このレースにかける思いとそれまでの経緯を知っているからこそ最高の結果を奪い取って終わって欲しいと心の底から思う。

まぁそれはどのチームも、どの選手も思っている事だからこそ非常に難しい事なんだけど、高岡さんの王者奪還を中心にチームとして最高の結果を願っていたり。結果もそうだけど、同じくらい全員が怪我なくゴールしてくれる事が重要か。なんか文面だと上から物言ってる感が出てるな。。。

自分はレース当日の早朝便で沖縄へ。
当日は那覇空港から自走で名護入りなので時間的に210kmのゴールに間に合うかがすごく微妙。140km・100km組合わせてなんとか全員のゴールを見届けたいという一心でかっ飛ばして行くしかない。しかし早朝に終わってしまう遠藤さんのゴール(50km)だけは確実に間に合わず。。。すいません。

勝負の日まであと5日。
読者の皆様、RXの応援よろしくお願いします。

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オフシーズンといえども自転車以外やる事がないと悟ったので今日から再開。寒くなるまでは外へ走りに行き、今年の冬はZwift暮らしで過ごそう。

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