BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

FTPとは何か

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FTPについて時間をかけて調べていた。
FTPそのものの定義とかではなく、自分が好んで参加するエンデューロ系のレースで上位に入る選手のデータや、「FTP計測」というキーワードで出てきたブログを読み漁ったりというもの。

自分のレースデータやFTPと照らし合わせながら数値の差を見比べ次戦に活かしたい、という目的で調べていたのだけど、その結果、調べれば調べる程にFTPが一体なんなのかよく分からなくなってしまった。

例えば自分よりも低いFTPとなる数値で同じ出走レースを勝っている選手がいる一方、300wを超える様な高いFTPを持つ選手が全く上位に絡んで来なかったりする。それが一過性のものなら「たまたま」という単語で片付くが、決してそうではなく「継続したレースの結果」としてFTPに反する成績が出ているのでややこしい。

ヒルクライムならともかくウェイトレシオの影響をほぼ受けないエンデューロでこれだから、FTPとは一体なんなのか、余計に分からなくなってしまう。

そして想像以上にFTP300w以上を叩き出している人が多い事に気付く。近年のツール・ド・おきなわ 市民210kmで20位以内に入る様な、いわゆる「超トップアマ」のFTP基準となっているのがだいたい300〜330wくらいだろうか。体重差はあるものの比較的その辺りに落ち着いてると思う。

最強ホビーレーサー6人が教える ロードバイクトレーニング

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 日東書院本社
  • 発売日: 2018/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

上記の本でもその辺りの数値で紹介されているがそれと同等FTPを持っているのに下位カテゴリのレースでも全く結果が出ていないという不思議な現象。パワーメーターが壊れているのか、計測方法が特殊なのか、はたまたプライドによってFTP増量をしているのか、色んな疑惑が湧いてきてしまう。FTPとは一体。

今は「選手名 リザルト」なんかでググれば過去の成績は概ね把握出来る。ブログなんかを読んで「この人すごいFTPだな。どんなレース出てるんだろ」と思って調べてみるとおきなわ140kmで100位外にいたり、2時間エンデューロで上位40%にも入っていなかったり、いくら何でもFTPとのギャップが激しすぎないか?という結果が多々あった。

以前にもブログのどこかで書いた気がするけどRX内ではFTPが全く基準になっていなくて、普段からFTPの話題にもならなければ各メンバーのFTPも知らないし、極論を言えばFTP100wしか無くてもレースで勝てばそれでOK、反対にFTPが400wあってもレースで使い物にならなかったら全く意味がないという感じ。

最強ホビーレーサー高岡亮寛が教える ロードバイクトレーニング

最強ホビーレーサー高岡亮寛が教える ロードバイクトレーニング

本の中にも書いてある様に「レースはFTP比べではない」と高岡さんは常々口にしているけど、色んな選手のFTPを調べるという経緯を経てその意味を改めて再認識した様に思う。 というか本来のロードレースで求めるべきものはFTPでなくレースでの結果な訳だし。

とはいえFTPが一つの指標となる事は間違い無いしCTLなんかの管理にも役立つのでその向上は変わらず目指すとしても、それと同等扱いでレース中の走行スキル(フォームや位置取りなどのFTPに関係無い部分)をもっと求めていかねばいけないなと。

そういえば「ロードレースは本当に小さい事の積み重ねが結果に繋がる」とも高岡さんはよく言ってる。その本質はFTPの数値には当てはまらない。まあ比較対象として高岡さんと自分の間にレベル差があり過ぎるので同じ言葉を同じ様な意図で実行できないのだけども。

結局、FTPが一体なんなのか?は分からず終いなのでこのブログの締め方もよく分からないというオチ。「FTP弱くても走り方次第では勝てる可能性あるぞ!」と自分で自分を励ましただけの内容になっている様な気がしなくもない。

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