BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

房総とダウンヒル

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土曜日、久しぶりにキクと二人で房総へ。
06:00起床、07:00にキクを拾って08:30に君津BTをスタート。アクアライン〜海ホタルまで10km程の渋滞があって予定より30分遅れてのスタート。本当はクニ含めての3人で走る予定だったが、少し後ろにいたクニは自分たちよりひどい渋滞にどハマりして途中断念。房総でのVenge処刑を免れる。

房総練 / 3:13'23 90.0km 1,858KJ 175TSS 1,176m↑ / キク

君津BT→もみじロード→しいたけ村→金束→君津BTといういつものコース。走り出しは肌寒かったがすぐに暖かくなる。強めの春風が身体を冷ましてくれて心地いい。序盤は会話しながらゆっくり進み、キクが無言になる時はジワジワ上がる合図なので後ろに張り付く。ハンドル変えた影響でキクのポジションが明らかに低くなっている。去年のこの時期は宮古島を二人で走っていたけど、その時に比べるとけっこう落ちたな、と写真を見比べながら思った。相変わらず脚休める暇も無く疲労が蓄積される房総のコース。だからこそ皆走りに来るのだろう。

房総特有というか、対向車線ですれ違う際に会釈する文化は良い文化だよなぁといつも思う。他の地域ではあまり見たことが無く、いつからあの習慣が出来たのだろう。素晴らしいことだな。所々でキクがペース合わせてくれながら距離を重ね、金束終わりのファミマで小休憩。止まると日差しが暑い。今日は全体的にダンシング多めで走ろうという意識を続けてラスト25km〜最後まで。変速も普段より細かく動かしてなるべく省エネに努めてみたり。努めきれなかったけど。

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午後から用事があったのでランチもせずそのまま帰宅。シャワー浴びてすぐ、普段は入ることの出来ない深大寺の本堂内部に行きマンツーマンのお経を聞くという極限の睡魔環境に身を投じた後に蕎麦食べて回復。初めての店に入ってみたけど十分に美味かった。

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ダウンヒルという永遠に克服できる気がしない課題と常に戦っている。下りの技術とかコーナー技術とかそういうレベルの話では無く、「高所恐怖症+高速域恐怖症(勝手に命名)」というダウンヒル最大の敵を抱えている。なお、ジェットコースターにも乗れなければ子供用の観覧車にすら乗れないというある意味高いレベルを誇っている。車の運転も上限120km/hだし、みんなが山の景色を楽しんでいても基本的に自分は全く楽しみが分からない。

昔、よみうりランドのプールにあった大きめの滑り台にいこうと連れて行かれたがそこまでの道のりが階段で、結局スタートラインまで辿り付けず引き返した事がある。それも一人では降りられなくて、係員に手を引かれ目をつぶりながら(当時22歳)。そんな状態が大人になっても改善されないので単純にダウンヒルで感じる景色の高さやスピード感が勝手にブレーキをかけてしまう。5%以上の斜度になる下りの景色はただの高所でしかない。

前を走るキクやクニをターゲットに頑張ろうとは毎回思うものの「俺はこのまま死ぬんだろうな」という考えがすぐに頭を過るのでいつまで経っても克服出来ない。高さか高速域のどちらかだけならまだしも、両方一気にのし掛かってくる恐怖はそういう人にしか分からないと思う。表現がすごく難しいけど、東京タワーの先端に命綱無しで立ち、そこから片足上げろと言われている感覚。ただの道でしょ?それは言い過ぎでしょ?と思われるだろうけど本当にそんな感じだから苦しんでいる。父親が元F3のレーサーだったのに、なぜ自分はこんなにも恐怖を抱えているのか。

先日発注したVenge。
下りで相当優位に働くみたいだけど、自分にとっては完全に宝の持ち腐れじゃないか。

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