BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

押すダンシングの考察

少し前にふとチームメイトの西山さんから「バシのダンシング綺麗だね」と言われ、それをキッカケにダンシングを再考する様になった。

140kmチャンプに言われたので信用性も高いし何より「自分の想像よりは遥かにマシだったのか?」と気付けた事は嬉しいのだけど、西山さんから言われたタイミングでは何か自分の中で腑に落ちてなかったというか、まだまだロスが抑えきれていないと常に感じていたり。

色々と気になる事もあったので西山さんから褒められたタイミングを機に再考を重ねてみた。そして表題にある「押す」という感覚がもしかしたら自分には合っているのかも?と思い始める。

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ひとえにダンシングと言っても、手の動きには大きく分けて「①ハンドルを横に振る(白)/②ハンドルを手前に引く(赤)/③ハンドルを押す(青)」の3パターンがあると思っている。どの選択肢が良いかは人それぞれで、自分はこれまで②を選択していた。

西山さんから褒められた時のダンシングも②の意識。重心を後ろ目にして踏み込みやすさを求めた結果、自然とハンドルを引いている方が楽だったし、そもそもここ最近まで③を意識した事が全く無かった。

ダンシング時は出来るだけハンドルに荷重をかけずパワーロスを防ぐ様にするのが前提としても、数%(もしくはそれ以上)はどうしても手の動きに頼る事になる。その数%の力が踏み込みを邪魔しては仕方ないのだけど、これまでのダンシングではどうしても手の動きに安定性が欠けていて、ダンシング途中でロスを生んでいるなと感じる事が多々あった。

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②の手前に引く意識を練習していた時の持ち方。親指と手の平は押す側に力が働くのでその2つを封印して、両手をまさに写真の様な「4本の指で引っ掛けるだけ」の状態にしてダンシング。そうすると自然とハンドルを引く練習になる。最初はゆっくりなペースで始めて、慣れてきたら超高回転で素早く繰り返せる様にする、という感じ。

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そしてこちらが今練習している持ち方。②とは全く逆で親指と手の内側以外を開放し、自然とハンドルを押す状態を作って登っている。どちらも「出来るだけハンドルに荷重しない」という意識は同じだけどロスが全く違うという結論に至った。

あくまで感覚なので根拠は無いのだけど、ハンドルを引いている時にパワーを出すと(無意識で)余計に引き過ぎてしまう時が多かった。そして余計に引き過ぎると、そのまま踏み込み時の不安定さ(身体が余計に横振れする)に繋がってしまっていた。

その反面で押す感覚にしてからはダンシングの車体揺れに合わせて自然と手が動いている感じで横振れもだいぶ少なく変化。そもそも荷重を後ろ気味にしているので押し切れないから不必要な力が入らないと言うのもある。

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そんな練習を繰り返していたらノーマルな握りの際にも手の内側と親指を自然と意識する様になって、おかげで少し前よりも良い感覚のダンシングになった気がしている。こればかりは再度西山さんに見てもらった方が早いと思うけど。ちなみに横に振る、いわゆる弱ペダの巻島スタイルは自分に全く不向きなので考察からは随分前に外してしまっている。

今のところは良い感覚なのでこのままトレーニング中の意識を続ける事でさらに良くなっていってくれれば良い。短期間で改善されるものでも無いだろうし。ダンシング再考のキッカケをくれた西山さんに感謝。と言うわけで今夜は西山さんと飲むぞ。

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