BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

ツール・ド・おきなわを終えて

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レポートなりレース後の思いなりを書こうと思っていたけど何を書くべきか、何を書けば良いのか、今の自分が何を考えているのか、ここ3日間分からず終いになっていた。昨日、沖縄から東京に帰って来た瞬間に今年の最大レースが思う様な結果で終われなかった事を実感する。

71位 /3:10:58.071 107.0km 2,361KJ 259TSS Ave.31.4km/h +20:49.611 Ave.206w NP239w

レース前までは普段通りに走れば上位に絡めるかは別としてリザルト1枚目は確実と思っていたし、むしろ自身の中ではそれ以上の展開を想定していた。10月に付け焼き刃的に走り込んだからという単純な自信ではなく、年間通して昨年より遥かに多くの時間をサドル上で過ごしていたし、昨年のレースデータを見ても今年はある程度の場所まではレースに絡めるだろうと。しかし蓋を開けてみれば自分が想定していた場所より随分と前で集団からドロップ。油断というか過信というか、とにかく情けない。

初めて沖縄に挑んだ去年と違って、来年は必ずリベンジしようとはまだ思い切れていない。いや、レースには出るだろうけど今は気分が乗らないというか、少し休んで精神的なリセットを求めている。

集団からドロップした後はひたすら前の小集団を目標に踏み続けた。集団に合流してもそのまま前に上がりローテにも加わる様にして休まず走る。集団に乗れば楽だけど、走っている最中は楽さを全く求めていなかった。おかげでタイムは昨年より6分30秒縮まり、平均速度も+1.05km/h上がったが、今考えればレースに絡めなかった時点でそんな事はどうでも良かった。出し切ったのか、出し切っていないのか、どちらだろう。

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レース翌日はチェックアウト後にキクとカフェで仕事を進め、遅めに取っていたフライトまでの時間で軽く走りに行く。スピードは出さず、レースの余韻を残すかの様にリカバリー的なライド。

レンタカーを返却して夜のフライトに戻る道中、唐突に飲み行くかとなって帰省を一日遅らす事にした。なんとく2人共がそんな気分だったんだろう。フライトを翌日に変更してホテルを那覇に取り直しそのまま国際通りへ繰り出す。そしてレースの事や来シーズンの事、あとはいつもの様なバカ話を中心に長い時間を語り合った。夜の18時から飲み始めて、宿に戻って来たのは朝の5時。

ゼッケンNo.1001のキクと1002の永瀬さんを揃えた今年の140km組の悔しさは相当なものだった様で、レース後の打ち上げでもお疲れ様会というよりはほぼ反省会になっていた。盤石の体制で挑んでも勝つ事は相当難しい。キクに関しては普段から多くの時間を過ごしているのでこのレースへの思いやそれに向けたトレーニングの過程も知っているし、2人となったこの日は特に色々な話をした。気づけば一軒目の店が閉店になっていた程、時間を忘れて本当に色々な事を語り合った。

140km組と同じく、210km組も高岡さんが万全の状態では無かったり複数のチームメイトが落車に巻き込まれてしまったりと、チーム全体にとって厳しい結果となった今年のツール・ド・おきなわ。何千ものアマチュアチームがあり、その中でツール・ド・おきなわの優勝者を抱えるチームはほんのわずか。そんなチームに在籍している喜びを持ちつつ、今の自分では味わえない遥かに高い位置での悔いを目の前にする。いつかは自分もその中に入らねば。

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若干の二日酔いのまま飛行機に乗り込みそのまま東京へ。とりあえず1ヶ月後の袖ヶ浦2hエンデューロにエントリーしてみた。いくら考えても時間は戻らない。一旦休息を挟んで、また気持ちをリセットさせ、来年に向けて何をやるべきかを考え、2019年の道を踏み出そう。

とりあえず今は、自分の身を安全に運んでくれた自転車と、一年間のモチベーションや刺激を与え続けてくれたRXという場にただただ感謝したい。

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