新フレーム購入

フラグシップ購入の迷いをブログに書いた翌日、最後は自分の本能に従って新しいフレームを購入した。無の状態でショップに行き無の状態でお金を払って5分後には新フレームが手元に。これまで乗っていたミドルグレードの「Tarmac Comp」から「S-works Tarmac SL6」へ、グレードで言えば2ランクの昇格。フラグシップ自体、S-worksに限らず初所有となるので最高機材の感触を肌で感じれる日を購入直後から楽しみにしている。

これまでのフレームは千切れまくっていたチーム朝練に初めて着いて行けたフレームであり、レースでの不甲斐なさから最も多くの劣等感を共にしたフレームであり、ひき逃げを体験したフレームであり、初めての入賞を得たフレームでありと、1年半しか乗っていなかったにも関わらず非常に多くの思い出が残っている。一時的にTarmac Compのフレームは使わなくなるだろうけど、今シーズンが終わったら新たなパーツで組み上げて大磯クリテなんかの短距離レースで使ってみようかと思っている。重量が重い分、冬場のトレーニング機材として使用するのも一つの手だろう。何よりこのフレームを使ってどこかのレースで一勝したかったという心残りもある。

当初はフレーム以外全てのパーツをそのまま移植させる予定だったのだけど、いい機会なので乗り替えのタイミングに合わせてキャリパー＋ペダル＋ハンドルの3つにも変更を加えた。SL6がダイレクトマウントになるので必然的にキャリパーを新調。これまでのUltegraからDura-Aceに変更し、ペダルも2年くらい使って痛んでいたのでこれを機にUltegraからDura-Aceにした。あとは芯周りに亀裂が出てしまったハンドルをAeroflyからAerofly Ⅱに変更。細かなアップグレードではあるけれど、これまでのフレームとの合計で結構な軽量化となる予定。その軽さが自分の足に合うのかどうかはまだハッキリと分からないけど、同じTarmacの上位互換なので大きな不安は感じていない。

これで今年のツール・ド・沖縄の機材はほぼ確定。今の段階から変えるとすればスプロケとチェーンくらいかな。唐突な勢いで電動化に手を出さない限りは。レースまでの1ヶ月強でフレームに慣れる為の乗り込みは必要だろうけど、10月は嫌でも乗り込むことになるのでそこは勝手に慣れていくはず。これまでのフレームでもそうだったけど、最高級の機材に変わっていくことでより機材の言い訳は出来なくなり、残すはこの機材に合うエンジンを鍛えるのみとなった。機材の言い訳しているうちは強くなれるはずも無いという考えは今も昔も変わらずに持っているけど。

1%の準備はほぼ完了したので、沖縄までは残りの99%にあたる自らの身体を鍛えていく事のみに集中できる。去年は大規模な集団落車があったけど、そういった出来事に巻き込まれてしまうのも実力のうちだとこの1年間思い続けてきた。その実力を日々の積み重ねで埋めようと努力してきたつもりではあるけど、その努力が正しかったのか間違っていたのかは当日のレースが始まってみないと何も分からない。去年よりいくらかマシになったと、自分自身で成長を感じられる様なレースを今年はしたいと思っている。

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