BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

クリートからの解放でクリート位置を探る

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昨日と一昨日はビンディングシューズの代わりにランニングシューズを履いて外を走った。さすがにレース仕様でランニングシューズは外目が気になるのでジョギング風な服装にカモフラージュのリュックを背負って街乗りを演出。

ペダルを踏み込む時、クリートで固定されていない自由な状態だったら自分は足のどの部分でペダルを踏むんだろう?と改めて確認したいと思った。クリートをはめると足の位置が固定されるから微妙な位置の変化がイマイチ分かりづらいけど、完全に自由なランニングシューズならクリートに縛られず前後左右で自由に踏み込める。何も考えず、何にも固定されずに踏み込んだその位置が自分にとって最も力の入る最適な位置だとしたら、たぶん今の状態は不正解だろうと。

今となっては慣れないフラットシューズで走り始める。数kmも走ればなんとく漕げる様になり、20kmくらいで自然になる。後は何も考えずにアップダウンを60km。翌日も同様に。その夜、2日間の感覚をもとにクリートを調整し、今日はビンディングシューズで同じ道を。

結論を先に言うとちょうど中間くらいにあったクリートはMAXつま先寄りになった。両足とも。普段から微妙に変化は付けていてつま先寄りももちろん何度か試していたけど、完全にフラットな状態で漕いだ事で「実験的な位置」から「確信的な位置」になったのは大きい。クリート沼と呼ばれる現象はもしかしたらクリートから解放させてあげる事で抜け出せるのかもしれない。劇的に何かが変わる程の効果は無いけど自分の中で納得したうえで位置が決まった以上、精神的にプラシーボ効果が出るのか普段より良い形で踏める。無理に飛ばさずじっくり踏み続け、上げる部分で何発かあげ、帰ってデータを見ると感覚は間違っていなくてSTRAVAのPRやら過去2番目のタイムやらがチラホラ。暖かくなったのもあるだろうけどそれだけでは無いはず。

万人に当てはまる手法では無いだろうけど自分にとっては1つの発見というか、今まで細々いじってきたクリート位置の「踏み込みやすい特定領域」が一気に絞られた様な気がする。間違いなくかかと寄りでは無いし中間も行き過ぎてるという事実が2日で明確になっただけでこの実験は成功だった。

ネットで調べても同様の方法をやってる人がほとんどいないのでこのやり方が参考になるかどうかは全く責任が持てないけれど、自分の身体で試した結果としてはクリート沼から1歩、いや、5歩は前進した。後はこの絞られた領域の範囲内で細かく試してみれば良い。クリート沼一生抜け出せる気がしない人は一旦固定された足を解放してみるのも効果的?かもしれない。