BLACK ESCAPE

Roppongi Express所属 / 強豪選手たちに囲まれもがき苦しむ日々をブログに

Roval CLX50 チューブレス インプレッション Vol.1

週末にRoval CLX50のチューブレス化が無事完了。フロントに比べてリアのエア抜けが少し早いのが気になるけど一応は大丈夫そうかな。国内ではRovalをチューブレス化させている人がまだまだ少ない様で情報集めに苦労したのだけど、既にCLX32をチューブレス化させていたまこっちさんとクニがいたので不安も無く実行できた。タイヤはMAVIC YKSION UST 25C。

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放置状態での空気の抜けはラテックスチューブよりマシ、ブチルチューブよりは早いという感じで、これまでSOYOラテックスを常用していた自分には全く問題なし。仮にブチルだったとしても空気圧の実験で毎回調整する事に変わりは無い。噂では「空気の抜け具合が日本人の満足度基準を満たしていない」という理由でSpecializedの公式サイトからチューブレスレディの表記が消されたらしいのだけど、その類の小さなクレームがまだ日本では存在しているのだろうか。同じホイールなのに日本だけチューブレスレディでなくクリンチャーホイール。もったいない。

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1日目は何かあると怖いので多摩川CRを中心に平坦を走る。一番の違いを感じたのは振動吸収性で、これはクリンチャーに比べて抜群に良かった。タイヤの関係もあるだろうけど振動吸収のおかげで乗り心地も随分と良い。この日はF/Rともに6bar。その他の比較もしたかったのだけど横風が強くて往路復路とも全く速度出ず、ただただ苦しんでチューブレスの変化は良く分からないまま帰宅。

時折無風状態になるとスッと伸びていく感覚があったけどこれはチューブレスというよりハブ性能によるものな気がするので割愛。と言いつつも帰宅後にSTRAVA見たら全体のタイムが思いの外良くて複数区間で謎のPR。追い込むほど頑張ったつもりも無いから自分の気付いていない所でクリンチャーとは異なる何かしらの恩恵を受けていたのかな。

2日目はチーム朝練で。高強度かつ高速巡航での感触を確かめるにはもってこいの環境。この日はF6bar/R6.3bar。リアの空気抜けを考慮して多めに入れたのだけど全く抜けてなかった。まこっちさんも言っていたけどRovalクラスのワイドリムだともう少し空気圧は落とした方が良さそう。振動吸収性は十分に良くなったけどまだ硬さが残るので路面状況によって起こる跳ねをロスと考えるならもう少し下げないとという印象。

もはやチューブレスの恩恵かタイヤの恩恵かハブの恩恵か分からないけど高速巡航時の楽さは以前使っていたRoval CL40のそれと比べて比較にならない程よく回る。回るというより回り続けるが正解かも。高速巡航時の苦しい時に1〜2秒足を止めて休める様になったのは大きい。普通に過ごしてたらたった1〜2秒だけどキツイ時の1〜2秒はまさに天国。

3日目はアップダウンを求めて尾根幹へ。往路は5bar、途中のバイクショップで空気入れを借りて復路は5.5barで。結果的に5.5barが個人的ベスト。ワットなどの数値的な何かでなくそれこそ白線上を走っている感覚でただただ心地良いの一言。クリンチャーではこの乗り味は無かったからチューブレス化最大の恩恵を感じた瞬間。特に50km/h超えてからの下りでは跳ね返りが最小限なので全く怖くない。と同時にYKSIONのグリップ性能なのか高速コーナーが苦手な自分でもこれまでよりグッと堪えられる。これは良い。「コーナーが速い」とはまた違うけども。

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まだ3日間しか走っていないけど現時点での印象としてCLXはチューブレス化させた方が絶対に良い。というより安価でホイールのバージョンアップが出来るとなれば試してみる価値は十分あるので一度やってみるくらいの感覚が良い。

乗り心地から細かな巡航維持までマイナスは無いがプラスは大いにあるという感想が大きく、それ以外にも真夏に起こるラテックスチューブ特有のバーストを心配しなくて済むし一度きちっとビードが上がってしまえばクリンチャーより管理も楽、レース中のパンクリスクも軽減されるし総合的な恩恵はとても大きいと思う。

せっかくのチューブレスレディだし「一度試して合わなかったらクリンチャーに戻すか」くらいの、それこそ自転車いじりを楽しむ感覚でやってみるのがオススメ。僕も初チューブレス化だったけど終わってしまえば怖さは何も残らず、ただただバージョンアップしたCLXに満足している。